自分好みの大好きな音楽を、思い出や思い込みを絡めて好き勝手に綴っていきます。80年代の洋楽が多くなりそうです。

BURNING IN THE SHADE

BURNING IN THE SHADE / TYGERS OF PAN TANG(1987)

BURNING IN THE SHADEBURNING IN THE SHADE


今回ご紹介させていただくバンドのアルバムは、TYGERS OF PAN TANG(以下T.O.P.)の6枚目のアルバム「BURNING IN THE SHADE」となります。

これまで「THE CAGE(1982)」、「THE WRECK-AGE(1985)」とT.O.P.のメロディアス・ハード・ロック編としてご紹介させていただきましたが、いよいよそのシリーズ最後のアルバムとなります。

さて、「パンタンの虎」なるバンド名の由来は、Michael MoorcockというイギリスのファンタジーSF作家が書いた小説『エルリック・サーガ』が元ネタとのこと。そのストーリーに出てくる敵国の名前がパン・タンで、そのパン・タンの魔法使いたちが跨る魔獣が虎なんだそうです。

当時、私が思いついたのは、

BURNING IN THE SHADE

引用:Amazon

虎の短パン...(・∀・)

はい、本題の「BURNING IN THE SHADE」は、結成当時からのオリジナル・メンバーはBrian Dick(Dr)のみとなってしまい、前作から参加したSteve Lamb(Gt)とフロントマンであるJon Deverill(Vo)の3人と寂しい編成となっています。

初期の頃の音は、もはや原形をとどめてはおらず、「THE CAGE 」から始まったポップ指向は、本作でいよいよ極みを見せます。煌びやかなキーボード・サウンドを主体としたメロディアス・ハード・ロック色が前面に出されているが故に、メタリックなエッジを好む方々からは全く相手にされなかった作品でした。

BURNING IN THE SHADE

 "THE FIRST(THE ONLY ONE)"
  →https://youtu.be/lChaNbxZJMk

 "SWEET LIES"
  →https://youtu.be/9cGLVD-u6Fg

 "THE CIRCLE OF THE DANCE"
  →https://youtu.be/6Xarh-z9qXw

やはり本作もコンポーザーのSteve Thompsonがキーボード兼ソング・ライターとして参加していますが、T.O.P.のメロディアス3部作では、この方の貢献度が非常に大きく、この方無しでは、恐らくこのポップ・センスは演出されていなかったのではないでしょうか。

当時は余りお金を掛けられなかったのか、本作のサウンド・プロダクションは正直申し上げてチープ アールくん涙 しかしながらメロディアス・ハード・ロックのアルバムとしましては、トップ・クラスの楽曲の完成度を誇っている隠れた名作です。

Jon Deverillの踏ん張りも虚しく、残念ながらこのアルバムを最後にT.O.P.は一旦解散してしまいますが、オリジナル・メンバーだったRobb Weir(Gt)を中心に、1999年頃から活動を再開しています v(o゚∀゚o)v

「THE CAGE(1982)」をリリースした頃のオマケです。
  →https://youtu.be/S6pmOsDojYU

さて、T.O.P.はJohn Sykes(Gt)のお陰もあってソコソコ知名度のあるバンドでしたが、N.W.O.B.H.M.時代に人知れず消えていった名(迷)バンドが沢山存在していました。この辺りはまた改めてご紹介できればと。

●Track
01.THE FIRST(THE ONLY ONE)  (Jon Deverill、Steve Thompson)
02.HIT IT
03.DREAM TICKET
04.SWEET LIES
05.MARIA
06.HIDEWAY
07.OPEN TO SEDUCTION
08.THE CIRCLE OF THE DANCE  (Jon Deverill、Steve Thompson)
09.ARE YOU THERE?
10.THE MEMORY FADES

Bonus Track
11.WAITING

※私が所有するCDは2004年のオフィシャル初CD化盤。

●Personnel

Jon Deverill - Lead and Harmony Vocals
Steve Lamb - Lead and Rhythm Guitars、Backing Vocals
Brian Dick - Drums、Percussion

《Additional Musicians》

Steve Thompson - Keyboards、Bass、Programming
Phil Caffrey - Backing Vocals

Producer - Gerry Barter

COMMENTS

2Comments

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グラハムボネ太郎

さらにポップ化

なのに、このジャケット!
アメリカで売れる気あるのか?と誰か注意しなかったんでしょうか??

  • 2021/06/14 (Mon) 05:30
  • REPLY
管理人

管理人

グラハムボネ太郎さんへ

SAXONはクリストファー・クロスでポップ化の極みに入って、T.O.P.はこのジャケットで極みに...うーん、私が注意してあげたかった。

  • 2021/06/14 (Mon) 07:15
  • REPLY