『私的・温故知新録 26』NEVER TURN BACK ON A FRIEND
NEVER TURN BACK ON A FRIEND / BUDGIE(1973)
今回ご紹介させていただくバンドのアルバムは、BUDGIE3枚目のアルバム「友情 NEVER TURN BACK ON A FRIEND」と
なります。
私が子供の頃、実家ではセキセイインコを飼っていた時期がありました。手乗りインコで人によく馴れていたものですから、家族全員で可愛がっていました。そんなある日、いつものように寝る前に鳥カゴに布をかけて、家族も就寝の時間となりましたが、どこからともなく私の名を呼ぶ声?が微かに聞こえてくるのです Σ(ಠิωಠิ|||)
"〇っちゃん...〇っちゃん..." 当時の私の呼び名を低~い声で、誰かが呼んでいる...怖っ!
初めに気づいた私はすぐさま家族に教え、家族全員で声の出処を探したところ...何と、聴こえてきたのは鳥かごの中! オウム返しならぬインコ返しとでも言うのでしょうか? 家の中でいつも聞こえていた私の呼び名を、インコが覚えて発していたのです。それが判明した時は家族全員で大爆笑 ~(^◇^)/ いやはや懐かしい思い出です。
さて、本題のBUDGIEは1967年に結成された前身のHILLS CONTEMPORARY GRASSが、1968年に改名したウェールズ 出身のバンド。
私は多分に漏れずMETALLICAがカバーしたこの曲を聴いて遡ったのが彼らとの出会いとなります。
"BREADFAN" METALLICA
→https://youtu.be/lfSdR-ymk9E
因みに、この方々もBUDGIEの熱烈なファンであることはつとに有名な話ですね。
"針の山" 人間椅子
→https://youtu.be/3cKvxhnRAjU
彼らは語られるイメージとしてBLACK SABBATH風と表現される事が多いですよね。1stアルバムの「BUDGIE(1971)」は、BLACK SABBATHのプロデューサーであったRodger Bainが務めていて、確かにSABBATHテイストが見え隠れするところはありますが、そこまでの粘着性は無く、むしろカラッとしていてキャッチー。
"BREADFAN"
→https://youtu.be/54H3EUAzpVg
とは言え、独特の「重さ」があるのが彼らの大きな特徴のひとつ。そしてこの革新的なリフの数々は、多くの後進たちに 影響を与えているようです。このオリジナル "BREADFAN" には意表を突いて突然アコースティックなパートに切り替わる 展開があり、私はその少々強引な辺りがツボでした (^^♪
"YOU KNOW I'LL ALWAYS LOVE YOU"
→https://youtu.be/0BwNHv2eoWM
RUSHのGeddy Leeの声をか細くしたようなBurke Shelleyのボーカルは、おそらく好き嫌いがハッキリと分かれると思い ますが、 "YOU KNOW I'LL ALWAYS LOVE YOU" のようなウエスト・コースト的な楽曲も私は好きでした。
このアルバムは "BREADFAN" を求めて聴いた作品でしたが、ラストに持ってきたこの叙情的かつ劇的なハード・ロックに、私はこのバンドの底力を感じてしまいました。
"PARENTS"
→https://youtu.be/U5vJ-cW8h9U
これは英国のバンドにしか作れない曲じゃないかなぁ。
しかし今年に入って悲しい知らせが入ってきました。結成時からの中心人物であったBurke Shelleyが亡くなってしまっ
たと...
2022年1月10日他界 享年71歳 R.I.P.
その他のBUDGIEの作品につきましては、また改めてご紹介できればと。
●Tracks
01.BREADFAN
02.BABY,PLEASE DON'T GO
03.YOU KNOW I'LL ALWAYS LOVE YOU
04.YOU'RE THE BIGGEST THING SINCE POWDERED MILK
05.IN THE GRIP OF A TYREFITTER'S HAND
06.RIDING MY NIGHTMARE
07.PARENTS
●Personnel
Burke Shelley - Bass, Lead Vocals
Tony Bourge - Guitars, Backing Vocals
Ray Phillips - Drums
Producer - BUDGIE