自分好みの大好きな音楽を、思い出や思い込みを絡めて好き勝手に綴っていきます。80年代の洋楽が多くなりそうです。

『ZERO CORPORATIONの爪跡 7』MASQUERADE


  『ZERO CORPORATIONの爪跡 7』 

MASQUERADE / MASQUERADE(1992)

MASQUERADE MASQUERADE


今回ご紹介させていただくバンドのアルバムは、MASQUERADEのデビュー・アルバム「MASQUERADE」となります。

かなり久しぶりとなりますこのシリーズは、1990年代に次々と良質なメロデイを持つ、主に北欧系のバンドを日本に紹介し、第二次北欧メタル・ブームをこじんまりとマニアの間で勃発させた『ZERO CORPORATION』に焦点を当てた企画となります。

1988年、スウェーデン南部の街で結成されたMASQUERADEは、某ヘビーメタル専門誌のレコード・レヴューでは100 点満点中80点と、なかなかの高得点で紹介されていたバンド。1990年、母国のバンド・コンテストに出場した彼らは、最終審査まで残ったものの、惜しくも準グランプリで終わり世界大会の進出を逃します。しかしながら審査員の中にいたDINO MUSICのゼネラル・マネージャーの目に留まり、翌年にDINO MUSICとの契約を見事獲得。早速、セルフ・プロデュースにて本作のレコーディングに入ります。

 "GIMME ALL YOUR LOVE"
  →https://youtu.be/SPhSnVWF8NQ

ポストTNTなどと言われていた彼らですが、この躍動感溢れるギター・サウンドからエモーショナルなボーカルが絡むリーダートラックは、まさにTNTの名盤「TELL NO TALESS」的な作品を予感させる佳曲 (*^^*)

MASQUERADE 001

 "FOUR LETTER WORDS"
  →https://youtu.be/sEPGqWrGGI8

奇しくもこの年、TNTは突然の解散劇となり(と言っても、この頃はかなり迷走していましたが)、それだけに全盛期のTNTサウンドを彷彿をさせるMASQUERADEの楽曲は、メロディ愛好家の期待を大きく膨らませました!

 "OUR TIME HAS COME"
  →https://youtu.be/Y5yZqaj9EtI

 "DANCIN' ON THE EDGE"
  →https://youtu.be/2xKkEEWr8Vs

しかも本作は曲の良さも然ることながら、アレンジ、ミックス等々、非常に緻密に作り込まれていて、バランスの取れた内容に、正直ちょっと驚きです。

MASQUERADE 002

こんなステッカーのオマケがついていました!

次の曲は本作の中では私的に "GIMME ALL YOUR LOVE" とトップを争う佳曲 (^^♪

 "GIVE IT A SHOT"
  →https://youtu.be/Q28T2zpkfHc

北欧メタルの醍醐味とも言うべき透明感を湛えたサウンドと叙情的な旋律は、 DA VINCI FORTUNE TALISMANと並ぶ、『ZERO CORPORATION』の中では奇跡のアルバムとなります。

1994年には、2作目となる「SURFACE OF PAIN」をリリースしますが...この方々も耐え忍ぶ事が出来ずにダーク・サイドへ落ちていってしまいます アールくん涙 驚くことに2000年に入って2枚のアルバムをリリースしていますが私は未聴...と言いますか、活動を続けていたんですね。

さて、『ZERO CORPORATIONの爪跡』はまだまだ続く...はず (;^_^A

●Tracks

01.GIMME ALL YOUR LOVE
02.FOUR LETTER WORDS
03.OUR TIME HAS COME
04.SUDDEN LOVE AFFAIR
05.RIDE WITH THE WIND
06.DAWNING OF THE DAY
07.LE BAUGEUX DE TRIOMPHE
08.WILD CHILD
09.DANCIN' ON THE EDGE
10.LOASON
11.JUSTICE
12.ALL NIGHT ALL DAY
13.GIVE IT A SHOT
14.LONELY WORLD

●Personnel

Tony Johansson – Vocals, Backing Vocals, Additional Acoustic Guitars
Thomas G:son – Guitars, Backing Vocals
Marco Tapani – Drums
Henrik Lundberg – Bass

Magnus Strömberg - Keyboards
U. Andersson - Backing Vocals
P.O. Pettersson - Backing Vocals

Producer - Tony Yoanson & Thomas G:son

COMMENTS

4Comments

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blackmore1207

こんばんは。
ヴォーカルの声質もありTNTと比べられることの多いバンドでしたが独特の魅力があり高音も低音も良いですね。またギターヒーローとしての資質もあったのにバンドが上手く活躍出来なかったのが残念でした。北欧メタルのなかでも埋もれてしまった感じがします。

管理人

管理人

blackmore1207さんへ

埋もれてました(笑) ちょっと14曲は1枚に詰め込み過ぎた感は
否めないところ(全曲良い訳でもないので) でも同好の間では、
及第点に達していましたね。

  • 2022/01/29 (Sat) 16:59
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グラハムボネ太郎

惜しい、というか、ここまでか!

素晴らしいアルバムだと思います。ただ、セカンド云々と言う前に、やっぱりここまでのバンドだったんだろうなぁとも思います。
ヨーロッパやTNTって、これ以上のスペシャルなモノがあったのだとも。
いいバンドだったのは間違いないんですが
http://takaoy1.blog.fc2.com/blog-entry-2389.html

  • 2022/01/29 (Sat) 19:40
  • REPLY
管理人

管理人

グラハムボネ太郎さんへ

そうかもしれませんね...彼らが次作も時代に流されずに同系統の
作品を出したとしても本作のレベルに達したかどうか?それとやっぱり
時代も含め運も悪かったのかな。少なくともヨーロッパはコンテストで
優勝しましたかね。

  • 2022/01/29 (Sat) 21:56
  • REPLY