TEN
TEN / Y&T(1990)
6枚折を開くとこんな感じです。
今回ご紹介させていただくバンドのアルバムは、Y&Tの10作目で、そのまんまの「TEN」となります。
GEFFEN(ジャケットは少々下品?)移籍第2弾となったこのアルバムは、80年代後半からポップ化がすすんだサウンドに歯止めをかける、「原点回帰」「軌道修正」となった作品です。
私のY&Tデビューは、1985年にリリースされた「OPEN FIRE」というロンドンやサンフランシスコなどでのライブ・テイクを集めたアルバムで、スタジオテイクの "SUMMERTIME GIRLS" が1曲だけ収録されている変則的な作品でした。ですが、ライブだけに代表曲ばかりの所謂ベスト盤的なアルバムであったため、お初の私には非常にラッキーな出会いとなりました。
アメリカンというか、欧州的というか、Y&T独特のむさ苦しい不器用な刹那さとDave Menikettiのこれでもかと泣きまくるギターが心にグッときてしまい、「EARTHSHAKER」(1981年)、「BLACK TIGER」(1982年)、「MEAN STREAK」(1983年)と、一気に遡りの旅を決行した次第です。
私的には前述しましたポップ化のアルバムも好みではありましたが、デビュー当時からのファンの気持ちをくみ取ってか、かつての燃え上がる様な狂おしい、哀愁のメロディが戻ってきています。 "DON'T BE AFRAID OF THE DARK" 、 "SHE'S GONE" 、 "SURRENDER" など、刹那的そして泣きのメロディー満載の良曲が収録されています。
"DON'T BE AFRAID OF THE DARK "
→https://youtu.be/uXvKTdrs8dc
本作はASIA、JOURNEY、そしてWHITESNAKEとの仕事で有名なMike Stoneをプロデューサーに迎え、かなり力が入っている事も伝わってきますね。その繋がりだと思うのですが、どういう訳か殆どの曲でSteve Smithがドラムを叩いています Σ(´Д`*)
奇しくもY&T最後のスタジオ作品となってしまったため、最後の意地を見せるかのような気迫を感じるのは私だけでしょうか...と言いましても、このあと1995年に復活をされますが (´∀`*;)ゞ
名盤と名高い初期の三作は、また改めてご紹介できればと。
●Tracks
01.HARD TIMES
02.LUCY
03.DON'T BE AFRAID OF THE DARK
04.GIRL CRAZY
05.CITY
06.COME IN FROM THE RAIN
07.RED HOT & READY
08.SHE'S GONE
09.LET IT OUT
10.TEN LOVERS
11.GOIN' OFF THE DEEP END
12.SURRENDER 最後の最後に良い曲が出ましたね
●Personnel
Dave Meniketti - Vocal、Guitar
Stef Burns - Guitar
Phil Kennemore - Bass
Jimmy DeGrasso - Drums
Steve Smith - Drums
Jeff Paris - Keyboards