MALICE IN WONDERLAND
MALICE IN WONDERLAND / NAZARETH(1980)
今回ご紹介させていただくバンドのアルバムは、NAZARETH11枚目のスタジオ・アルバム「MALICE IN WONDERLAND 不思議な国のマリス」となります。
因みに、前回綴らせていただいたバンドの
MALICE
が、不思議な国に迷い込んでしまうコンセプト・アルバムではありません
NAZARETHは1968年にスコットランドの町、ダンファームリンで結成されたハードロック・バンドで、1971年に「NAZARETH」でアルバム・デビューを飾ります。
DEEP PURPLEの前座を務めた際に、パープルメンバーから気に入られて、3rdアルバム「RAZAMANAZ(1973)」 から「LOUD 'N' PROUD(1973)」、「RAMPANT(1974)」まではRoger Gloverがプロデュースを務め、イギリスのみならず、アメリカにも名が知れ渡るように。
ナント言いましても、1974年にリリースされたシングルの "LOVE HURTS" は、カバー曲ではありましたが、彼らの最大のヒット曲となり、今日に至ってもNAZARETHと言えば "LOVE HURTS" と、良くも悪くも彼らについて回る楽曲となっていますよね。
私が初めて聴いた彼らのアルバムは、中古レコード屋さんで猟盤していた際にジャケ買いをした「EXPECT NO MERCY (1977)」でした。
"EXPECT NO MERCY"
→https://youtu.be/CSOZSDvAuMQ
ジャケットからヘビーロック的な音をイメージして購入しましたが、イイ意味で裏切られることに (^^)v
以前、 BILLY RANKIN を綴らせていただいた際に、いずれはNAZARETHもと思っていましたが、先日、 グラハムボネ太郎さんのブログを拝読して感化されてしまい、居ても立ってもいられなくなり今回の記事となりました (^^;)
本作「MALICE IN WONDERLAND」がリリースされた1980年頃は、それまでのハード・ロックはオールド・ウェーブなどと呼ばれ始めた頃。元々アメリカ市場を意識していた彼らは、産業ロック的な方向性にシフトチェンジを図った作品でした。
"TALKIN' TO ONE OF THE BOYS"
→https://youtu.be/tNFFerbYVw4
とは言いましても、このDan McCaffertyの歌心溢れるしゃがれた声があれば、どんな曲であれNAZARETHになります。
"TAIKIN' 'BOUT LOVE"
→https://youtu.be/kao8QZ1oJdU
次の楽曲も含めて、それまでの彼ららしくない佳曲を選んでいますが、な~んか何処かで聴いたことがあるような感じがしませんか?
"SHIP OF DREAMS"
→https://youtu.be/HgIf3iL_-kk
本作は、元THE DOOBIE BROTHERSのJeff "Skunk" Baxterがプロデュースを務めているので、アレンジやコーラスワークなど、随所でTHE DOOBIE BROTHERSっぽさを感じてしまうのは私だけでしょうか。
それでもDan McCaffertyが哀愁たっぷりに歌い上げる次の佳曲は、ブリティッシュ・ロックの名門NAZARETHならではの名バラードです。もう、たまりません (^^♪
"HEART'S GROWN COLD"
→https://youtu.be/umlzUMaIWtk
泣けます (ノД`)・゜・。
遡って聴いた70年代、リアルタイムの80年代以降、NAZARETHの名盤の数々はまた改めてご紹介できればと。
●Tracks
01.HOLIDAY
02.SHOWDOWN AT THE BORDER
03.TALKIN' TO ONE OF THE BOYS
04.HEART'S GROWN COLD
05.FAST CARS
06.BIG BOY
07.TAIKIN' 'BOUT LOVE
08.FALLEN ANGEL
09.SHIP OF DREAMS
10.TURNING A NEW LEAF
Bonus Tracks
11.HOLIDAY(Single Edit)
12.SHIP OF DREAMS(Single Edit)
13.HEART'S GROWN COLD(Live 7" EP Version)
14.TALKIN' TO ONE OF THE BOYS(Live 7" EP Version)
15.SHOWDOWN AT THE BORDER(Live Out-Take Version )
16.HOLIDAY(Live Out-Take Version )
17.HEART'S GROWN COLD(Live)
※私の所有するCDは2006年再発国内盤
●Personnel
Dan McCafferty – Vocals
Manny Charlton – Guitars
Zal Cleminson – Guitars, Synthesiser
Pete Agnew – Bass, Backing Vocals
Darrell Sweet – Drums
Greg Mathieson – String Arrangements on "FALLEN ANGEL"
Paulinho Da Costa – Percussion on "TURNING A NEW LEAF" and "TAIKIN' 'BOUT LOVE"
Alan Estes – Vibes on "FAST CARS"
Venetta Fields, Sherlie Matthews, Paulette Brown – Backing Vocals on "HEART'S GROWN COLD"
Terri & The Semiconductors – Backing Vocals on "BIG BOY"
Jeff Baxter - Guitar, Synthesizer
Producer - Jeff Baxter(tracks 1–10) & Nazareth(tracks 11–14)