HYTS
HYTS / HYTS(1983)
今回ご紹介させていただくバンドのアルバムは、HYTSのデビュー・アルバム「HYTS 地獄のフィッツ」となります。
"じごくのやみから でろでろ ばあ~♪" って主題歌で始まる『ドロロンえん魔くん』は、私が子供のころに観ていたテレビアニメ。閻魔大王の甥ッ子のえん魔くんは、人間を妖怪から守るために、地獄界から遠路はるばる人間界にやってきた、今風に言えばダーク・ヒーローといったところでしょうか。
"ドロロンえん魔くん OP ED"
→https://youtu.be/XZtMIyqYy6Q
テレビと並行して、「週間少年サンデー」にも漫画が連載されていたようですが、私が少年誌に出会うのは、まだもう少し先のこと。元々は永井豪先生のギャグ漫画だったらしいんですが、アニメの方は子供には結構暗ーく重い展開でしたね。特に最終回は、えん魔くんが敵に敗れて、一旦命を落としてしまうんです。これは今でも残っている子供のころのショッキングな記憶。まぁ、そのあと奇跡が起こりますが (*^^*)
さて、私はまた良くも悪くも騙されてしまいました。邦題の「地獄のフィッツ」、帯にはサンフランシスコのヘビーメタルとまで記載があります。
「 HEAVY METAL KIDS 」といい、「 戦慄のメタル・ブギー 」といい、騙されたバンド名や邦題、ジャケット・デザインは数知れずでして、今後も小出しにご紹介させていただきますが、本作もまた、私がHR/HMに夢中だった若かりし頃のアルバムです。
"LADY OF THE NIGHT 淑女の夜"
→https://youtu.be/iFv0J28kMTA
「もう、何だよぉ」とレコードに針を落としてブツブツぼやきつつも、聴いているうちにノッてきている自分に気づきます。
ハッキリ言って、期待していたヘビーメタルではありませんでしたが、まずはメロディの良さが私を踏みとどまらせることに !(^^)!
"BACKSTABBER 裏切者"
→https://youtu.be/Wwkdb_SToN4
"HOLD YOU THROUGH THE NIGHT 燃える夜"
→https://youtu.be/AS9yX2n07Rg
1980年にアメリカはサンフランシスコで結成された4人組の彼らは、裏ジャケを見るとお分かりの通り、既になかなかのオッサンっぷり。新人らしからぬしっかりとしたサウンドは、派手さはありませんが、堅実なアメリカン・ハード・ドライビング・ロックを聴かせてくれます。同郷のMONTROSEやY&T、NIGHT RANGERといったところが同じ感じとしては、名があがっていましたが、私がリーダー・トラックを聴いて思い浮かんだのはコレ!
"NEED YOU BAD" TED NUGENT
→https://youtu.be/2zrckRBXNQA
「WEEKEND WARRIOURS」(1978)
この "ギター銃" は、後に
KANE ROBERTS
が実際に特注してパクります。
ハード・ドライビング感もそうですが、ボーカルがCharlie Huhnの歌いっぷりとかぶってしまったのは私だけかな? TED NUGENTはデトロイト出身ですけどね (^-^;
似たようなミドル・テンポの曲調が占めているので、ちょっと飽きてきたかなぁ~ってところに、本作の中では出色とも言える、素晴らしいバラードが仕込まれています (^^♪
"TEARS WILL FLOW 涙ながれて"
→https://youtu.be/_nU6cAvi628
とは言え、このクラスのバンドは山ほど存在したんでしょうね。その中でもメジャーデビュー出来た彼らは、運も味方してくれたのではないかと思いますが、セールス的には全くの不発に終わります。人知れず2ndアルバム「LOOKING FROM THE OUTSIDE(1985)」もリリースされていますが、国内盤は出ず
私は好きなんですけどね。
その2ndアルバム、そしてTED NUGENTの良盤の数々は、また改めてご紹介できればと。
●Tracks
01.LADY OF THE NIGHT 淑女の夜
02.LOVEBLIND
03.BACKSTABBER 裏切者
04.BETTER WATCH OUT
05.THIS IS YOUR NIGHT ユア・ナイト
06.YOU'RE THE ONE
07.BACK ON THE STREETS
08.TEARS WILL FLOW 涙ながれて
09.LOVE TAKER
10.HOLD YOU THROUGH THE NIGHT 燃える夜
●Personnel
Pat Little - Lead Voacls, Guitars
Tommy Thompson - Vocals, Keyboards, Guitars
Stan Miller - Vocals, Bass
Roy Garcia - Vocals, Drums
Producer - Matthew King Kaufman