STAY ON THESE ROADS
STAY ON THESE ROADS / a-ha(1988)
今回ご紹介させていただくグループのアルバムは、a-ha3枚目のアルバム「STAY ON THESE ROADS」となります。
さて、またまた唐突な切り出しとなりますが、007(ダブルオーセブン)ことJames Bondは、1953年、ある小説からキャラ立ちした、英国秘密情報部に所属する架空のエージェントです。1962年に映画化されてから、「007シリーズ」は第25作にも至り、今や世界で一番有名な "スパイ" なのではないでしょうか。
で、私がリアルタイムで007を認識したのは、紛れもなくこの人から!
6チャンネル(TBS)の映画番組「月曜ロードショー」で観た『007/死ぬのは奴らだ LIVE AND LET DIE』がお初。前任のGeorge Lazenbyから3代目James Bondとして役についたRoger Mooreは、1973年から1985年の間に、「007シリーズ」で7作にわたって演じ、私にとってJames Bondと言ったら彼!
"Live and Let Die • Theme Song • Paul McCartney and Wings"
→https://youtu.be/wYQZHNwIUq8
また、初めて観た『死ぬのは奴らだ』は、映画としての面白さも然ることながら、私が一気に引き込まれてしまった理由は、広川太一郎さんの軽快な吹替えと主題歌を務めたのがPaul Mccartney & Wingsだったということからでした。この辺りはですね、また別枠で綴らせていただくとして、少しずつ本題に近づけていきます (^-^;
それからはテレビの映画番組で広川太一郎さんの吹替えと共に堪能し、アルバイト先のビデオレンタル屋さんで一気に過去作を観まくることになります。
そんな如何にも「007シリーズ」マニア的な事を綴っている私ですが、初めて映画館で観たシリーズは、1987年に劇場公開された第15作目の此方
"007 THE LIVING DAYLIGHTS【予告編】"
→https://youtu.be/6N8eGRpaEAk
4代目James Bondに就任したTimothy Daltonは、だいぶ以前からオファーがあったにも関わらず、諸般の事情が重なって実現せず、この『THE LIVING DAYLIGHTS』の役は、満を持してといった感じだったようです。
それまで、ずっとRoger MooreのJames Bondで通ってきましたので、どうなることやらと思っていましたが、もうオープ二ングから一気に不安は解消されてしまいます。これまでのユーモアとラブロマンス的なところは抑えめで、シリアスな展開が強めといった感じですので、アクションや戦闘シーンが際立ち、私的には見応えのある映画となりました。もちろんTimothy Daltonの渋い演技も最高です !(^^)!
全くの余談ですが、Timothy Daltonは映画『FLASH GORDON』で、バリン王子役を演じた俳優だと後から知って、嬉しくなってしまったのは私だけでしょうか (*'ω'*)
"Flash Gordon | Official Trailer [4K]"
→https://youtu.be/O6uOHnxf85g
そして、ここからがやっと本題?に入りますが、この『THE LIVING DAYLIGHTS』の主題歌に採用されたのが、ノルウェーの国民的アーティスト a-ha なんですね。
以前に綴らせていただいた "TAKE ON ME" のインパクトが強すぎて、おそらく一発屋とイメージされている方もかなりいらっしゃるのかなと。ただ1stアルバムの「HUNTING HIGH AND LOW(1985)」を通して聴いていただくとお分かりいただけると思いますが、軽快なシンセポップの "TAKE ON ME" は作品の中では異色の位置にあり、逆に対極の位置にあった5thシングルの "HUNTING HIGH AND LOW" が彼らの本質とも言える内容でした。
"STAY ON THESE ROADS"
→https://youtu.be/nWey1DBAchM
"THE BLOOD THAT MOVES THE BODY"
→https://youtu.be/GCQJdvLlGD8
その後2ndアルバム「SCOUNDREL DAYS(1986)」もシンセポップ系は残しつつも、しっとり系が強まり、相変わら ず、Magne FuruholmenとPaul Waaktaar-Savoyの秀でたソングライティングが光る佳曲揃いの作品に仕上がっています。
"TOUCHY!"
→https://youtu.be/pJqNM19ueMs
"YOU ARE THE ONE"
→https://youtu.be/Wut994fxYA8
そして本作「STAY ON THESE ROADS」は非常に彼らの自信と余裕が感じられる内容になっていまして、この大らかで叙情的なサウンドは、今後、一聴してa-haだとわかるスタイル確立の布石になっています。それが顕著にあらわれているのが、次の壮大なバラードかと (^^♪
"THERE'S NEVER A FOREVER THING"
→https://youtu.be/IdbZDkn5oNc
因みにCDには、こんなオマケがついていました(まだアイドル的な売り方もしていたのでしょう)
さて、本作に収録されている映画の主題歌となった "THE LIVING DAYLIGHTS" は、映画で流れるバージョンとは異なります。どちらが好みか、皆さん、聴き比べをしてみては如何でしょうか?
此方では、あえて2017年のアンプラグド・ライブバージョンを...円熟味あるa-haもなかなかです (*^^*)
"THE LIVING DAYLIGHTS"
→https://youtu.be/sc1NoJilaqM
この後、彼らは紆余曲折、人生いろいろとありますが、今年の5月にはドキュメンタリー映画『a-ha THE MOVIE』が公開されたり、10月21日には前作「CAST IN STEAL」から7年ぶりとなる11枚目のアルバム「TRUE NORTH」がリリースされます。
a-haのその他の作品は、また改めてご紹介できればと。
●Tracks
01.STAY ON THESE ROADS
02.THE BLOOD THAT MOVES THE BODY
03.TOUCHY!
04.THIS ALONE IS LOVE
05.HURRY HOME
06.THE LIVING DAYLIGHTS
07.THERE'S NEVER A FOREVER THING
08.OUT OF BLUE COMES GREEN
09.YOU ARE THE ONE
10.YOU'LL END UP CRYING
●Personnel
Morten Harket - Lead and Backing Vocals
Magne Furuholmen - Keyboards, Bass and Drum Programming, Backing Vocals
Paul Waaktaar-Savoy - Guitar, Strings, Bass and Drum Programming, Backing Vocals
Producer - Alan Tarney