自分好みの大好きな音楽を、思い出や思い込みを絡めて好き勝手に綴っていきます。80年代の洋楽が多くなりそうです。

『私的・温故知新録39』COBALT HOUR


  『私的・温故知新録39』 

COBALT HOUR / 荒井由美(1975)

COBALT HOUR COBALT HOUR _back


今回ご紹介させていただくアーティストのアルバムは、荒井由美さん3枚目のアルバム「COBALT HOUR」となります。

今年は、クリスマスも休むことが出来ず働き詰めの年末でした。いやぁ、正直疲れました。でも、まだ働いている同僚はいますので、何だか落ちつかないですね (-_-;)

さて、本題の荒井由美(現・松任谷由実)さんですが、先日、SMOさんの記事にコメントを寄せさせていただいてから、こう所謂ノスタルジックな想いやイメージが頭からずっと離れずにいまして、コメントまんまの内容を、綴らせていただこうかと (*'ω'*)

私が通っていた学校は、卒業式に、卒業生たちが合唱するコーナーを設けるのが定番でして、まずはクラス毎に歌う曲を決めるところから始まります。まぁ卒業式に相応しい楽曲がいくつか候補にあがる訳ですが、担任の先生が用意したのか、クラスの女子だったかは忘れてしまいましたが、教室にあるラジカセ(スピーカーは1個のやつ)から候補曲として流れてきたのが、この曲でした。

 "卒業写真 (2022 mix)"
  →https://youtu.be/hlhAKWL0arc

何曲目かに流れた曲でしたが、それまではおしゃべりでちょっと騒がしかった教室が次第に静かになって、女子の鼻をすする音が聞こえてきたりして...クラスメイトたちの頭に、それぞれの情景が浮かんだ瞬間・様子を私は感じ取る事ができました。何か鳥肌が立ちましたね。そして自分も目頭が熱くなるのを感じ、友人に悟られまいと、慌ててあくびのフリをしたりなんかして アールくん汗

COBALT HOUR 001

他には海援隊の "贈る言葉" 、松田聖子さんの "制服" などが候補にあがっていましたが、特に最後、投票で接戦だったのは、オフコースの "さよなら" でした。

COBALT HOUR 002

でもこの曲、曲名は "さよなら" ですけど、卒業ソングかどうかは微妙じゃないかと。まぁ、好きな曲ですけど。

で、"卒業写真" は見事、投票を制して、クラスの合唱曲として選ばれましたが、もう本番は涙を止めるのに必死。素直に泣けばいいのに何でしょうね。普段はそういうのを茶化す側でしたので、変な意地が働いていたのかな。お恥ずかしい。

お恥ずかしいついでに、当時は洋楽を聴き始め、しかもどんどんHR/HMにのめり込んでいき、一時期は、自分の感じる気持ちとは裏腹に、邦楽を小馬鹿にする年頃になります (*ノωノ)

COBALT HOUR 003

隔月刊誌(奇数月)「昭和40年男12月号」に掲載されている大槻ケンヂさんのコラム『窓から昭和が見える』では、そんな私の気持ちを代弁するかの如く、"パンクでもニューミュージックでもいいものはいいのだ。ジャンルじゃないんだ!" といった熱筆に胸がスッとした今日この頃...この雑誌もSMOさんのおススメでしたね (^-^;

ひっそりと遡って聴いた本題の「COBALT HOUR」には、以下の映画の挿入歌でも有名な、こんな曲も収録されています。  

 "ルージュの伝言 (2022 mix)"
  →https://youtu.be/L9oHgG-ho_Q

本作は、1stアルバム「ひこうき雲(1973)」と2nd「MISSLIM(1974年)」に漂うヨーロピアン・テイストに、アメリカン・ポップス的なアレンジが加わり、その後の彼女の方向性を決定づけた作品ではないかと。

今では音楽や映画やドラマ、はたまた漫画でも感動して涙を流し、家族に引かれている私がいます。

荒井由美(現・松任谷由実)さん関連のその他の作品は、また改めてご紹介できればと。

最後はオマケです。

 荒井由実さん(山本潤子さんと)、 " あの日に帰りたい " と" 卒業写真 "
  →https://youtu.be/qB-l_-hXRHo

●Tracks

01.COBALT HOUR
02.卒業写真 Graduation Photograph
03.花紀行 Traveling Through Scatter Petals
04.何もきかないで Don't Ask Me Anything
05.ルージュの伝言 Lipstick Message
06.航海日誌 Logbook
07.CHINESE SOUP
08.少しだけ片想い I Love You More Than You Love Me
09.雨のステイション Rainy Station
10.アフリカへ行きたい Take Me To Africa

●Personnel

荒井由実 - Vocal
細野晴臣 - Bass
鈴木茂 - Guitars
林立夫 - Drums
松任谷正隆 - Acoustic Piano, Fender Rhodes, Clavinette, Moog Synthesizer, Hammond Organ
斉藤ノブオ - Percussion
松田幸一 - Harmonica
松任谷愛介 - Fiddle
原田忠幸 - Baritone Sax
福島照之 - Trumpet
篠原国俊 - Trumpet
新井英治&His Fellows - Trombone
玉野嘉久&His Fellows - Strings
山田やすひろ - Flute
早樫じゅんじ - Flute
相馬充 - Flute
今道美樹子 - Harp
山下達郎、大貫妙子、吉田美奈子、伊集加代子、山本潤子、山本俊彦、大川茂 - Background Vocal

Producer - 村井邦彦, 川添象郎

COMMENTS

4Comments

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SMO

オフコースの話に触れるのはやめておこう(笑)

こんにちは。

ユーミンの「COBALT HOUR」の中で好きな曲は、やはり近年のツアーでも演奏されているので、生で聴いた「何もきかないで」と「雨のステイション」です。この頃のことは先日のNHKの番組でも、実家生活のこととともに語られていて、独特のコード進行のこと、理論はなくコードネームは「色の名」でよんでいた等、興味深い内容でした。画像の「BRUTUS」も「an an」も読みました(笑)

ちなみに自分、卒業式の歌は、POPSではなく、「旅立ちの日に」等、王道の歌派です(笑)

  • 2022/12/29 (Thu) 15:03
  • REPLY
管理人

管理人

SMOさんへ

“雨のステイション” いいですね^ ^

あっ!やっぱりBRUTUSお読みでしたか。

“旅立ちの日に” この広い大空に夢をたくして...いいですよね(T ^ T)

オフコースもまた是非触れてくださーい(^ ^)

  • 2022/12/29 (Thu) 16:16
  • REPLY

ギターマジシャン

ユーミン

卒業写真を聴いたのは、高校時代に甲斐よしひろがセイヤングの生唄コーナーで弾き語りをした時が最初で、「この歌詞が自分の思い出と重なる」みたいに言っていて、すごく実感して、その後にユーミンやハイファイセットでも聴きましたが、どのバージョンでもグッときて、10代でそうだったのですから、今ではなおさらです。

同じころ、つけっ放しのラジオで「あの日にかえりたい」が流れて感動して、「ユーミンブランド」を買いました。

ユーミンは荒井由実と松任谷由実は別物というか、その時代のアレンジ、音をしているので、ビートルズの前期と後期のような違いがありますが、半世紀近く前の70年代の作品でも古さを感じないエバーグリーンな輝きがありますね。

オフコースは、自分も語ると長くなるので、オフコース特集(?)の際にでも語らせてください。

  • 2022/12/30 (Fri) 00:16
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管理人

管理人

ギターマジシャンさんへ

SMOさんのところのコメントで「風景の見える楽曲」ってSMOさんが表現されていましたが、
私が学校の教室で体験したこと、甲斐よしひろさんが仰っていたこと、ギターマジシャン
さんが実感されたこと、まさにそんなことなんでしょうね。この曲のチカラ、凄いな。

私が幼い頃、ドラマ『家庭の秘密』を両親が好きで観ていて、そこで流れてくる主題歌?
の"あの日にかえりたい"が耳に残っていました。だいぶ年月が経って再びに聴いた時の、
ゾワゾワって感じ、今でも覚えています。秋吉久美子さん、キレイだった(ソコかい!)

"ユーミンは荒井由実と松任谷由実は別物というか"
"ビートルズの前期と後期のような違いが"
"半世紀近く前の70年代の作品でも古さを感じないエバーグリーンな輝き"

激しく同意いたします。

  • 2022/12/30 (Fri) 08:38
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