自分好みの大好きな音楽を、思い出や思い込みを絡めて好き勝手に綴っていきます。80年代の洋楽が多くなりそうです。

『ZERO CORPORATIONの爪跡 11』SOMETHING STRONG


  『ZERO CORPORATIONの爪跡 11』 

SOMETHING STRONG / O’RYAN(1991 / 1993)

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今回ご紹介させていただくアーティストのアルバムは、O'RYANのデビュー・ソロ・アルバム「SOMETHING STRONG」となります。

11回目となりますこのシリーズは、1990年代に次々と良質なメロディを持つ、主に北欧系のバンドを日本に紹介し、第二次北欧メタル・ブームをこじんまりとマニアの間で勃発させた『ZERO CORPORATION』に焦点を当てた企画となります。

と言いましても、今回の作品はアイルランド出身のMervyn SpenceがO'RYAN名義で1991年にリリースしたアルバム アールくん笑顔

Mervyn Spenceと聞いて、オッと思われる方にあまりお会いしたことがありませんが、この人、知る人ぞ知る(知らない人は知らない)シンガー/ソングライターでして、1982年頃にTRAPEZEへの参加を機に、プロ・ミュージシャンとしての活動をスタートさせています。

TRAPEZEと言えば、Glenn "The Voice of Rock" Hughes(Vo,B)、Mel Galley(Gt)、Dave Holland(Dr)といったミュージシャンを輩出したイギリスの伝説的なバンド。残念ながらMervyn Spenceが関わった作品はありませんが、ここで数多くのライブをこなした経験が、彼をインターナショナルなレベルに引き上げたのは言うまでもありません。

Mel GalleyがWHITESNAKEに加入することでバンドは一旦解散し、Mervyn Spenceは次に WISHBONE ASH に参加することとなり、私的に大好きなアルバム「RAW TO THE BONE(1984)」をリリースします。

その後、Mel GalleyとTom Galleyのご兄弟がスタートさせたロック・オペラ・プロジェクト「PHENOMENA」三部作最後の「PHENOMENAⅢ~INNER VISION(1993)」に、ミュージシャン兼エグゼクティブ・プロデューサーとして参加しています。

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そんな彼が、コンポーザーとしての腕試しといった感じでしょうか、1991年に自らのレーベルPARACHUTE MUSICからリリースしたのが本作となります。因みにO'RYANとは彼の故郷であるアイルランドのケルトネームなんだそうです。国内盤である『ZERO CORPORATION』からは、1993年にリリースされています。

 "STRONGER THAN LOVE"
  →https://youtu.be/ko0gNWKmyaw

叙情的なメロディのAORナンバーで、掴みはOK !(^^)!

 "REACTION"
  →https://youtu.be/w6al5TlPPbI

 "DON'T LET IT SLIP AWAY"
  →https://youtu.be/wdz7vWvVDb0

既にWISHBONE ASHを聴いて痛感していましたが、この方はホント歌が上手い。"DON'T LET IT SLIP AWAY" は、哀愁を帯びたメロディに、ピアノとサックスのすっきりとした旋律が絶妙に絡んだ佳曲です!

SOMETHING STRONG 003

 "SHAKY GRONUD"
  →https://youtu.be/S2k4Ztqwxas

 "SOMETHING STRONG"
  →https://youtu.be/52pkVqfuEmc

本作はAOR寄りのソフトタッチな産業ロックと、彼のエモーショナルな歌声が相まって、心地良~い気分にさせてくる作品。私的には全く捨て曲がなく、数少ない『ZERO CORPORATION』の名盤です (^^♪

叙情派ボーカリストO'RYAN(Mervyn Spence)が絡むその他の作品は、また改めてご紹介できればと。

●Tracks

01.STRONGER THAN LOVE
02.REACTION
03.DON'T LET IT SLIP AWAY
04.SHAKY GRONUD
05.SOMETHING STRONG
06.EMER MAY
07.BLOOD UPON A STONE
08.LYING EYES
09.DEEPER THAN THE OCEAN

●Personnel

Mervyn Spence - Vocals
Peter Weihe - Guitar
Dieter Petereit - Bass
Curt Cress - Drums
Dieter Petereit, Pit Löw - Keyboards
Brigitte Petereit - Backing Vocals

Songwriter – Dieter Petereit, Mervyn Spence, Alfred Dubell (01.)

Producer – Dieter Petereit, Mervyn Spence
Executive Producer – Mervyn Spence

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