自分好みの大好きな音楽を、思い出や思い込みを絡めて好き勝手に綴っていきます。80年代の洋楽が多くなりそうです。

THE ROOSTERS

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THE ROOSTERS / THE ROOSTERS(1980)

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今回ご紹介させていただくバンドのアルバムは、THE ROOSTERSのデビューアルバム「THE ROOSTERS」となります。


その昔、JR中央線の阿佐ヶ谷駅に、たま~に遊びに行っていたクラブがありました。阿佐ヶ谷駅を降り、古い商店街を抜けて床屋さんのあのクルクルが見えると、そのビルの地下にそのお店はありました。ドアを開けると、聴こえてくる爆音は、パンクロックとスカ! ただひたすら明け方まで夜通しパンクロックとスカを流してくれるモヒカンの人は、そのお店の店主であり、DJであり、お酒も出す、所謂ワンオペのクラブ。ただ土曜日となると、何処からともなく、ロンドンのユース・カルチャーにかぶれた若者達で大賑わいとなり、狭い店内はもうギューギューのすし詰め状態で、モッシュ!

アールくん

入店のシステムは、入った時に500円を支払って小瓶のビールを買ったら、それだけで朝まで出入り自由! お金のない若者には涙モノのパラダイスでした !(^^)! そんな素敵なお店でしたので、ガラの悪いパンクスやサイコ・ビリーの方たちがいざこざを起こして警察沙汰になったりと、刺激的なハプニングもあったりして...(;^_^A

そんなモヒカンの店主は、時折、パンクやスカ以外に、ポップスなど突然意表を突いた曲をかけることもあって、これがまた、その選曲センスに只者ではないモノを感じてしまい、私がそのお店に行く楽しみのひとつでもありました。そ~んな中の1曲がコレ。

 "ROSIE"
  →https://youtu.be/G0zvFJU_eAI?si=NZpzGQnDRAIu9-_p

何だ? この気怠くて、非道徳的で不健全なロックは? それでいてスカ・ビートにも関わらず骨太なギター。思わず、周りにいたパンクスに「このカッコイイ曲は、誰?」って。

1970年代から1980年にかけて九州は福岡を中心に "めんたいロック" なる一大ムーブメントが起こっていました。SONHOUSE、 SHEENA & THE ROKKETS 、TH eROCKERS、THE MODS、ARBといったバンドが代表格でしたが、"ROSIE" で メジャー・デビューを飾ったTHE ROOSTERSもその中に括られていたバンド。因みに、この中から現在は俳優としてご活躍 されている方が何人かいらっしゃいますよ (*^^*)

 "テキーラ"
  →https://youtu.be/2ea-30klkkQ?si=rwnmbPPyv0aw4SuN

1979年に大江慎也さん(Vo、Gt)、花田裕之さん(Gt)、井上富雄さん(B)、池畑潤二さん(Dr)の4人で結成されたバンド! R&B、ブルース・ロックをベースに、パンキッシュかつキャッチーなメロディ、それに花田さんのガツーンとくるギターが絡んだサウンドが特徴でした。

 "恋をしようよ"
  →https://youtu.be/wPA4UmsU5Z8?si=YrCOZwB1KkzSaWz2

"恋をしようよ" は、以前、バラエティ番組『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』のCM前に流れていましたので、覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか? しかし、まぁ思いっ切りのいい歌詞だこと (;^ω^)

 "どうしようもない恋の唄"
  →https://youtu.be/Dq8_nV7krvQ?si=uCyDd6zi7KotU8kI

狂気と歓喜、生と死、そんでもってエロティックといいますか、人間の深層心理、本能剥き出しのロックに、若かりし頃は、はっちゃけましたねぇ。今聴くと、こっぱずかしい限りですが (〃ノωノ)

中心人物だった大江慎也さんは、その後精神的体調不良により1985年にバンドを脱退。その後、花田裕之さんがバンドを牽引してきましたが、2004年に解散しています。

THE ROOSTERS 004 THE ROOSTERS 005

因みに、この陣内孝則さんが監督をつとめた映画『ROCKERS(2003年公開)』は、TH eROCKERSの実話にちなんだ物語でして、"めんたいロック" と称される曲がふんだんに流れていますし、当時の福岡のロックシーンがよくわかりますよ!

さて、阿佐ヶ谷のクラブでかかっていたその他のバンドの作品は、また改めてご紹介できればと。

●Tracks

01.TEQUILA
02.恋をしようよ
03.C'MON EVERYBODY
04.MONA (I NEEED YOU BABY)
05.FOOL FOR YOU
06.HURRY UP
07.IN AND OUT
08.DO THE BOOGIE
09.新型セドリック
10.どうしようもない恋の唄
11.気をつけろ
12.ROSIE

●Personnel

大江慎也 - Vocals、Guitars
花田裕之 - Guitars
井上富雄 - Bass
池畑潤二 - Drums

Producer - 柏木省三

COMMENTS

2Comments

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SMO

大江慎也のファッションと歌い方面白かった(笑)

こんにちは。
ROOSTERS自体も聴いていましたが、このメンバーのすごさは解散後の活動が物語っていますよね。特にベースの井上氏は生のプレイを何度も観ましたが、あの頃のシンプルなビートロックの8分ベースだけでなく、懐の深いプレイをいつも堪能させてくれました。布袋のコンサート前、会場で駐車した時、偶然楽屋口に井上さんが見え、「井上さーん」と手を振ったら(笑)ニコッと笑い、手を振り返してくれました。お人柄がうかがえます。旧メンバーの下山氏も大物たちから引っ張りだこでしたし、花田氏のギターも、もう少し注目されてもいいのになと思っていました。
いやぁずっと聴いてませんでした。懐かしいです。

  • 2023/11/09 (Thu) 13:52
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管理人

管理人

SMOさんへ

こんにちは♪
友人に誘われてソロ活動に入った頃の大江慎也さんのライブ(単独ではなかった?)を観たことがありますが、かなりイッちゃってまして、演技ではなく本当に病んでいたんだと思われます。そうそう下山さんが後から加入しましたね。何かニューウェイブな方向にシフトチェンジしていて、私的にはなんだかなでした。仰る通り、私も花田さんの熱いギターは、もっと評価されるべきだと思います^_^

  • 2023/11/09 (Thu) 16:24
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