『私的・温故知新録 49』PHENOMENON
PHENOMENON / UFO(1974)
今回ご紹介させていただくバンドのアルバムは、UFO通算3枚目のアルバム「PHENOMENON 現象」となります。
小学生の頃は、給食がない土曜日は半日で帰宅する訳ですが、家に着くと丁度テレビで放送されていたのが、『笑って!笑って!!60分』というバラエティ番組。ザ・ハンダースや伊東四朗さん、小松政夫さんらによるコントやショートドラマ、ゲストで出演している歌手の唄などで構成されていましたが、だーれも傷つけることの無い昭和のお笑いは最高でしたね (*^^*)
"小松の親分さん"
→https://youtu.be/LxIZ8I7mtwI?si=wrnW6drkJRSHcWjQ
で、私はその番組で、当時はまだデビューしたばかりだったピンク・レディーの "ペッパー警部" を観て衝撃を受けます。わけのわからない曲名も然ることながら、可愛い女の子ふたりがミニスカートでの激しい振り付け、最後は "ペッパー警部よ♪" で締まるエンディング。その衝撃の初見からあれよあれよという間に彼女たちは国民的大スターに登り詰めます。
10曲連続でミリオンセラーを達成した中から、彼女たちの代表曲 "UFO" は、1978年の第20回日本レコード大賞を受賞した作詞:阿久悠さん、作曲:都倉俊一さんコンビの歌謡曲!
そんな歌謡曲の名曲をですね、友人のリョウジ君と私は、学期毎に1回あった催し(通称:クラス会)で、完コピの振り付けを披露することになります。それぞれ、私は母親、リョウジ君はお姉ちゃんから借りた水着とハイソックスに、ちぎったアルミホイルをセロハンテープで貼りつけ、帽子はそのままアルミホイルで形付けして衣装を準備。さぁ! いざ、本番!
"UFO(1977)" ピンク・レディー
→https://youtu.be/gxb7Z-_wxEU?si=Aj-LZMwdlMjsy0kR
一番始めの "ゆっほっ(UFO)!" に、掴みの一発ギャグ "ウッホッ!" を仕込みましたがダダ滑り。そのまま真冬の如く極寒の空気が流れて、苦痛の振り付けとなっていましたが、中盤あたりからクスクスといった笑いが起き始め、後半にかけてはクラスの皆が大笑いに切り替わってきたんです。その理由はですね...
そもそもオーバーサイズの水着です。激しい振り付けも相まって、見事にふたりとも "はみ●ン" していたようなんです (;^ω^) お陰様で馬鹿ウケの出し物にはなりましたが、いやぁ現代のような携帯電話なんて無い時代で良かったです。今でしたら、あっという間に動画や画像が拡散されていた事でしょう (;^_^A
1980年代に入って、 THE MICHAEL SCHENKER GROUP にハマった私は、ほぼ必然的にとでも言いますか、ギタリストである Michael Schenkerがそれ以前に在籍していたバンドの作品を猟盤し始めます。
突然失踪してしまった前任のMick Bolton(Gt)の代わりとして、あの手この手を使い SCORPIONS からMichael Schenkerを引き抜くことに成功したUFO! 元TEN YAERS AFTERSのベーシストであったLeo Lyonsをプロデューサーに迎えて、現在も尚、名盤として語り継がれる「現象」を世に放つ事になります。
"DOCTOR DOCTOR"
→https://youtu.be/J-U5H6hmw6E?si=2hpYBr0IqR-2fUDE
弱冠18歳の天才ギタリストが、それまではイギリスのB級バンドであった彼らを一躍有名にしてしまいますが、この名盤と名高いアルバムの所以は、叙情性の高い楽曲 "DOCTOR DOCTOR" と次の楽曲が収録されているところにあるのかと (^^♪
"ROCK BOTTOM"
→https://youtu.be/aC5806zO_p8?si=XrGsK8WSeEGiDO18
ハード・ロック的様式美、特にギターソロの構築美とでも言いましょうか、この奇跡的な楽曲を18歳の小僧が作曲したなんて、やはり彼は天才だったんだなと、つくづく思った次第。とは言え、私的にですが、他の収録曲は、普通のブリティッシュ・ロックといった印象でして、本当の意味での、Michaelの本領発揮は次作以降ではないかと。
最後は、若々しく粗削りな演奏のMichaelと、"シェーッ" と叫ぶんじゃなかろうかといった変な髪型のPhil Moggのライブ動画です。
"ROCK BOTTOM"
→https://youtu.be/kFrJtpzDG2Q?si=wpXC9726NpLs20gS
UFOのその他の作品は、また改めてご紹介できればと。
●Tracks
01.OH MY
02.CRYSTAL LIGHT
03.DOCTOR DOCTOR
04.SPACE CHILD
05.ROCK BOTTOM
06.TOO YOUNG TO KNOW
07.TIME ON MY HANDS
08.BUILT FOR COMFORT
09.LIPSTICK TRACES
10.QUEEN OF THE DEEP
●Personnel
Phil Mogg – Vocals
Andy Parker – Drums
Pete Way – Bass
Michael Schenker – Guitar
Producer - Leo Lyons