自分好みの大好きな音楽を、思い出や思い込みを絡めて好き勝手に綴っていきます。80年代の洋楽が多くなりそうです。

『私的・温故知新録 51』BAND ON THE RUN


  『私的・温故知新録 51』 

BAND ON THE RUN / PAUL McCARTNEY & WINGS(1973)

BAND ON THE RUN BAND ON THE RUN _back


今回ご紹介させていただくバンドのアルバムは、PAUL McCARTNEY & WINGS 5枚目のアルバム「BAND ON THE RUN」となります。※1 & WINGS名義では3枚目 ※2 このピクチャーレコードは1979年リリース(アメリカでは1978年)

さて、日本では1974年3月9日より劇場公開(アメリカでは1973年5月9日)された映画『ペーパー・ムーン』はご覧になったことはありますでしょうか?

BAND ON THE RUN 001

 "映画 ペーパームーン"
  →https://youtu.be/GNKnagT8ybk?si=J2PIaHfYu7Vb7IKx

禁酒法時代(1930年代)のアメリカ中西部が舞台でして、人を騙して聖書を売り付けては小銭を稼ぐ詐欺師のモーゼが、知人女性(恋仲だった?)のお葬式に訪れるシーンから物語が始まります。そこで出会った知人女性の一人娘アディを、遠く離れた親戚の家まで送り届けるよう依頼されることになります。その娘に渡されたお金200ドルをせしめたモーゼは、適当にあしらってアディをひとり列車に乗せようとするのですが、それを目ざとく見ていたアディから「私の200ドルを返せ」と詰め寄られてしまいます (;^_^A 因みにこの "200ドル" のくだりは映画の最後の最後まで絡んできます。

モーゼは嫌々ながらも仕方なくアディを車で親戚の家まで送り届ける事になるのですが、このアディ! なっかなかの曲者でして、機転が効いて非常に頭も良く、詐欺の片棒を担ぐようになって、2人は徐々に実の親子のような絆で結ばれていく...といった感じの心温まるロード・ムービーなんです。

まだ子供でしたので、リアルタイムでは観ていませんが、テレビ放送を録画したビデオ・テープを何度も繰り返し観ては、笑って、ちょっとしたハラハラドキドキがあって、ホロリとさせられて、また笑って、最後は車が遠ざかるラスト・シーンをず~っと観てしまう...そんな映画です。

見どころのひとつとしましては、演出で全編モノクロだという事と、モーゼ役のRyan O'Nealとアディ役のTatum O'Nealは本当の父娘だという事! なるほど納得のピッタリと息の合った演技です。映画の中でも、モーゼが実はアディの実の父親なんじゃないかと、何度か問われるシーンがあって、なかなか洒落が効いています (*^^*)

BAND ON THE RUN 003

因みにお父さんのRyan O'Nealは、皆さん、おそらく一度は聴いたことがあると思われる超有名なテーマ曲の映画『ある愛の詩(1970)』に主演されていましたね。

BAND ON THE RUN 004

それでもって、娘のTatum O'Nealは、これまた私の大好きな映画『がんばれ!ベアーズ(1976)』で凄腕ピッチャーのアマンダ役を演じていました!

閑話休題 アールくん笑顔

つい先日、「BAND ON THE RUN」50周年記念エディションがリリースされたばかりでして、今回は購入を見送るかなぁって思っていますが、でもやっぱり気になって所有の音源を聴いたりなんかして。私は1980年にJohn Lennonの存在を知って、THE BEATLESにハマり、そのまま洋楽の世界にもどっぷりハマって、40数年の月日が経ちます。そんな訳で、一番先にTHE BEATLESメンバーのソロ作品に手を伸ばしたのはJohn Lennon。
今回のPaul McCartneyは、リアルタイムで聴いた「TUG OF WAR(1982)」がお初。続いてリリースされた「PIPES OF PEACE(1983)」!この2枚に魅了された私は、Paul遡りの旅を始めるのですが、誤解を恐れずに申し上げますと、「McCARTNEY(1970)」から「RED ROSE SPEEDWAY(1973)」までは、私的にはしっくり来ず、正直退屈なアルバムだったんです。シングルカットされた楽曲なんかは好きな曲もありましたが...まだ若かったんですよね。で、リリース順に聴いていった私は此方に辿り着くんです。

BAND ON THE RUN 005

 "JET"
  →https://youtu.be/ZwRXxtwcJus?si=Lr5_zuk6--aiXYLs

Paulが飼っていたポニーの名前だった事が、だいぶ時が経って明らかになった "JET" は、私の大好きなパワーポップのキラー・チューン!
間奏の展開やミドル・エイトのレゲエ・カッティング、シンセの絡み方やコーラスも最高ですよね !(^^)!

BAND ON THE RUN 006

このジャケットはやっぱり映画『ペーパー・ムーン』を意識してるのかな。そう言えば漫画『Dr.スランプ』でも、千兵衛さんがモーゼ、アラレちゃんがアディとなって、そのまんまの扉絵があったな。

 "BAND ON THE RUN"
  →https://youtu.be/QZGurhtlve8?si=_MsrL35lkCLuuHk2

そしてアルバムの初っ端に気合のタイトル・トラックを配してくるのですが、"JET" の次にシングル・カットされた "BAND ON THE RUN" が、アルバム売り上げのダメ押しとなって、全米第1位、全英第3位のバカ売れとなるのです。ハードでカントリーで、プログレが入り~ので、シティ・ポップ感も織り交ぜる...当時の音が程よくブレンドされているんですよ。本作をリリースするまでに様々なハプニングが重なったと、関連本で読みました。生意気を申し上げますと、これまでのイイ子ちゃんPaulが、その困難を乗り越え、起死回生の名盤を生み出したんじゃないのかと。
やっぱり彼は只者じゃないんですよね。当たり前か。

私的に捨て曲無しのアルバムですが、最後は "MRS.VANDEBILT" を...この曲も好きだなぁ (^^♪

 "MRS.VANDEBILT"
  →https://youtu.be/L7BSYWhMJBQ?si=3qd4kv1QrEf7DnXo

親父になった私ですが、実は今でも「BAND ON THE RUN」以降の作品が好みだったりします...ハハハ (^^; そんなこんなも含めてPaulのその他の作品は、また改めてご紹介できればと。

●Tracks

01.BAND ON THE RUN
02.JET
03.BLUEBIRD
04.MRS.VANDEBILT
05.LET ME ROLL IT
06.MAMUNIA
07.NO WORDS
08.HELEN WHEELS 愛しのヘレン
09.PICASSO'S LAST WORDS(DRINK TO ME) ピカソの遺言
10.NINETEEN HUNDRED AND EIGHTY FIVE 西暦1985年

●Personnel

Paul McCartney – Vocals, Bass, Guitars, Piano, Keyboards, Drums, Percussion
Linda McCartney – Harmony and Backing Vocals, Organ, Keyboards, Percussion
Denny Laine – Harmony and Backing Vocals, co-lead vocals ("NO WORDS" and PICASSO'S LAST WORDS"), Guitars, Percussion

Howie Casey – Saxophone on "JET", "BLUEBIRD", and "MRS.VANDEBILT"
Ginger Baker – percussion on "PICASSO'S LAST WORDS"
Remi Kabaka – percussion on "Bluebird"
Ian Horne & Trevor Jones (two of Wings' roadies) – Backing Vocals on "NO WORDS"
3 uncredited session musicians – Saxophones on "JET"
Tony Visconti – Orchestrations
Geoff Emerick – Sound Engineer

Producer - Paul McCartney

COMMENTS

10Comments

There are no comments yet.

SMO

ホッ・ヘイホー

こんばんは。
ほんと捨て曲なしのアルバムですよね。自称大ファンのつもりですが、正直ポールのアルバムで今飛ばし聴きしないアルバムってこれ以外ないんです。この中でダントツ好きなのは「NINETEEN HUNDRED AND EIGHTY FIVE」
とはいえ、中学生の頃から聴きなれている「JET」なんか、昔からやはり一度は生で聴きたかったんですが、5回行ったポールのライヴで、演ってくれたのたった1回(泣)おかげですごい感動でしたが・・・そのくせ特にもういいよ(笑)と思う「LET ME ROLL IT」なんかは、「ポール!!何でこれがそんなに好きなんだよ?」の皆勤賞でした。
おっしゃってる「JET」のギターカッティング、研究本なんかにもレゲエって書いてありますが、ほんとにポールあれレゲエのつもりで演ったんですかね?自分、イントロの「ダー・ダッ・ダ・ダー」のメロディ先に考えて、8の裏ノリだからああなっただけと思ってるんですが(笑)

  • 2024/02/15 (Thu) 00:56
  • REPLY
管理人

管理人

SMO さんへ

おはようございます♪
そうですよね、コレ捨て曲ないですよね。
とか言いながら、久しぶりにじっくり聴き直しましたが、やっぱりイイなぁって。

"JET"...BOB MARLEY & THE WAILERSが同時期に盛り上がっていましたし、翌年はEric Claptonが"I SHOT THE SHERIFF"をカバーして大ヒットしたりしてましたので、Paulもそんな感じかなって勝手に解釈してましたが、SMOさん説...そんな気もしてきました(笑) 

  • 2024/02/15 (Thu) 08:14
  • REPLY

jacktera

ホッ・ヘイホー(繰り返し)

"Mrs. Vandebilt"はライブで結構盛り上がるんですよね、生で聞いたことは無いけどライブDVDでは「ホッ・ヘイホー」
で盛り上がってるいて自分も参加したいなと思ったぐらいです(笑)

自分もPaul McCartney初購入は"Tug Of War"でした、そこから遡りやはりお二人と同じで"Band On The Run"が決定打
となって完全なPaulファンが形成されました(苦笑)このアルバムはどの曲も好きですが一番となると"Band On The
Run"、"西暦1985"(あえて邦題w)のどちらかで迷う人です。SMOさんが書いたPaulの"Let Me Roll It"好きすぎ案件
ですが超同意であります。もう、良いじゃね?と思ってしまう自分でした^^;

管理人

管理人

jackteraさんへ

SMOさんからの“ホッ・ヘイホー”の被せ、ありがとうございます(ウー、私も被せたい) ってな訳で、如何になベースラインの"MRS.VANDEBILT"...好きなんですよねぇ。でも、そればっかりではないんでしょうけど、やっぱり「BAND ON THE RUN」がある意味Paulにハマるかハマらないかの遡りのターニングポイントなんだなぁと。そういった意味では、50周年記念エディション...ファンとしては、か、買うべきなんではないのか? マズイ、悪魔の囁きが聞こえてきました。

  • 2024/02/15 (Thu) 20:38
  • REPLY

ギターマジシャン

ウイングス

自分の方が皆さんより世代が上なので、75年の来日中止の際にテレビ放送されたウイングスのオーストラリア公演に感動して、セットリストの大半を占めていた新譜「ビーナス・アンド・マース」と「バンド・オン・ザ・ラン」を買ったという具合です。

それにしても、こんなピクチャーレコードがあったとはすごく貴重で、マニア向けボックスセットに入れたりしないのでしょうか。

テイタム・オニールは天才子役として一時期すごいブームでしたが、ジョディ・フォスター、ブルック・シールズと次々と天才子役が出てきて、それもどんどんきわどい役柄を演じるようになり、影が薄くなってしまったような印象でした。

  • 2024/02/16 (Fri) 00:29
  • REPLY
管理人

管理人

ギターマジシャンさんへ

その昔、スネークマンショーで、Paul来日中止騒動をネタにした強烈なパロディがありましたね。当時は訳が分からずに笑っていましたが、意味がわかった時の感動と言いますか、この人たち、よくPaulファンに襲われずに済んだなと思ったものです。しかし、ギターマジシャンさんのリアルタイム話しって、毎回羨ましい〜ってなりますね。

ピクチャーレコードは、学生時代に中古レコード屋さんでの猟盤で購入。ずっと部屋に飾ってありました^_^

SEIKOソシエ(腕時計)のCMの人が、ベアーズのアマンダ(Tatum O'Neal)と気付かず、友人から聞いて驚いたことを思い出します。

  • 2024/02/16 (Fri) 08:38
  • REPLY

グラハムボネ太郎

ここにサインしろ!

ここにも!
、、、イエス(涙)

  • 2024/02/16 (Fri) 09:26
  • REPLY
管理人

管理人

グラハムボネ太郎さんへ

警察?
ここは警察じゃないよぉ。

かなりヤバいネタでしたよね^^;

  • 2024/02/16 (Fri) 16:19
  • REPLY

ezee

Band on the run 50周年、盛り上がってますねー
私もアルバムはタッグ・オブ・ウォーが最初ですが、
曲は、その前のカミング・アップ。ご陽気なポールが最高でした。
10年前、東京ドームで観たときは、本作の主要曲もしっかり演ってくれました。
Jetは大人になるまで、飛行機の歌やと思ってましたヨ
でもホントいい曲だらけの作品ですね!




管理人

管理人

ezee さんへ

Paulの強制送還で絡み損ねたYMOが "NICE AGE" で、"COMING UP" の歌詞の一部
"~Coming Up Like A Flower~" を引用されてましたね(^^;

私も "JET" は全く同じ意味合いだと思っていました。ジェット浪越さんの事では
ないと思ってましたが(笑)

私、もうしばらく「BAND ON THE RUN」はマイ・ブームかな。

  • 2024/02/17 (Sat) 06:53
  • REPLY